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vol.1-3 TWIGGY代表 松浦美穂さん

社会貢献と変わらない気持ちで製品づくりにも取り組む

美容業界でもとても評判の高い「TWIGGY」サロン初のヘアケア製品「ユメドリーミングエピキュリアン」。製品には自然由来のオーガニック植物成分を使っており、CO2や再利用などを意識したボトルや内容成分を使っている。そして、もちろんその使い心地の素晴らしさ。全てがバランス良く備わったこの製品へのこだわりとは?

「容器はもちろんですが、中身のほうがもっとサスティナブルなんです。遺棄される筍の皮やお米の粉、砂漠で裂いて枯れていく植物などを使っています。でも、これでなくちゃ!と固執はしないようにしています。例えば、サンダルウッドが大人気だから、もっとサンダルウッドを作らなきゃと大量の農薬がまかれている。そういうことが実際に起っていて、それが耳に入ってくる。“だったら今年はヨーロッパのサンダルウッドを使うのはやめようか”とか“他にも代わりになる良い成分があるんじゃないか”などフレキシブルに対応します。何事も、きちんと筋を通しながらも、フレキシブルに対応することが大事だと思っています。何が良くて何が悪いか、それは自分でジャッジすればいい。気持ちのいいやり方、それが正しさなんじゃないかな、と。そして、私たちは髪の毛屋さん。だからこそ、香りや泡立ちが貧相にならないこと。そこだけは絶対に譲れません。成分と製造工程にも入り込んで知識を高めて、その中で納得した上で厳選していき、使い心地や快楽も同じくらい大事にしています」

中でもヘアクレンジングは、3.11が影響しているという。3.11後、“食”と“解毒”というものが気になり、色々調べたり足を運んでいた松浦さん。話を聞きに行った際に、ミネラル成分の解毒効果を知り調べていく。その時の勉強がヘアクレンジングの開発時に生かされたという。

「ミネラル成分の解毒効果を、頭皮にも活かせるんじゃないかと思ったんです。まず頭皮をデトックスすることが、髪の毛の健康にも繋がる。だからミネラルで頭皮をデトックスできればと思い、長い時間をかけ、たくさんの人に協力してもらいながら開発しました」

使い心地や香り、そういった快楽の部分にも成分と同じくらいにこだわっているのが「ユメドリーミングエピキュリアン」。

「“人間にも地球にも優しいものを”それは当たり前のこと。それと同じように、人間には快楽も必要ですよね。香りや泡立ち、使い心地によって、単純に癒やされたり元気をもらったりするじゃないですか。それに、製品を作るにあたり、私が職業によって得たことを生かさないと意味がないですから。人間に生まれて他の動物と違うことは、きちんと快楽を持てるということ。そしてそれを表現できるということ。快楽を持って自分も幸せを感じると同時に、人を幸せにすることが出来るということ。それって人間だからこそ、ですよね。正しいこと、ミニマムなこと、シンプルな考え方。そこに戻ってから、快楽や豊かさという贅沢を乗せる。そして「気」を感じながら「波動」を乗せていく。それが、製品づくりだけでなく、私がずっと持ち続けている“意識”なのかなと思います」

Edit & Text : Maki Kakimoto

Photo : Masaharu Arisaka(STUH) Direction : Naoko Ishii

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松浦美穂 PROFILE ヘアサロン「TWIGGY.」オーナースタイリスト。 1990年にイギリスから帰国後「TWIGGY.」を設立。 ヘアサロンでのサロンワーク以外に、雑誌、広告、CDジャケット、ショーなどの ヘアアーティストとしても幅広く活動。 2009年念願だったオリジナルプロダクト開発をスタートし、 その後2011年には人間本来の「自然治癒力」に着目した 「YUMEDREAMING Epicurean」を発表する。 2015年にはこだわり食材を使用した「TWIGGY.cafe」をサロン3Fスペースにオープンするなど 「健康」と「美容」をテーマに様々な分野で活動の場を広げている。 2016年秋には新たな挑戦として、植物と化学の力を融合した「TWI」シリーズを新発売。 好評を得ている。 <NEWS> サロン3Fにある「TWIGGY.cafe」のフリースペースを使用して、 人とモノ作り、場所(自然)、フィロソフィーなど様々な「人と物をつなぐ」 イベントを多数開催予定です。

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